りそな銀行とは

りそな銀行は、りそなホールディングス傘下の中核的な子会社で都市銀行である。

野村證券グループとルーツは同じ旧野村財閥の野村銀行が大和銀行となったが、貯蓄銀行が前身の旧協和銀行と地銀の埼玉銀行が合併してできたあさひ銀行と合併し、今のりそな銀行となった。
旧大和銀行が戦前より信託兼営だったため、りそな銀行は都市銀行で唯一の信託兼営銀行となっている。一時はりそな信託銀行(旧大和信託銀行)として分社していた時期があるが、2009年以降統合して、現在の形態となっている。
旧大和銀行時代より国会議事堂内の衆議院に衆議院支店、参議院に参議院支店を唯一持っており、議員に対する融資などが得意の分野であった。
大和銀行時代の1995年にニューヨーク支店において、為替トレーダーによる巨額損失が発生し、またこの損失が長年隠蔽され、ますます巨額損失とアメリカFRBからも多額の罰金を科せられることとなった。この事件により、邦銀としては最大の店舗網を有していた米国から撤退を余儀なくされることとなった。

その後大和銀行は、あさひ銀行と合併し、総合的な銀行経営とは一線を画し、地方銀行をグループ内に取り込んだスーパーリージョナルバンク構想を打ち出し、りそなグループとして再出発することとなった。

平成バブル崩壊後の不良債権処理が長引く状況下、りそな銀行は政府より総額1兆9660億円の公的資金注入を受けることとなり、事実上預金保険機構が筆頭株主となったことから実質国有化と呼ばれている。

その後2015年6月、ピーク残高3兆1,280億円(注入額ベース)となっていた公的資金を完済するに至っている。